こんにちは/こんばんは #とにかじ のお時間ですよ。
とにかじは実家の片付けを始めることにしました。というわけで予習予習。本を読む。
実家の片付け
実家と言っても片付いている実家もあればそうでない実家もあり、片づけられる人もいればそうでない人もおり、うちは「片付いてない家に片づけられない人が住んでいる」状態です。
一見するとごみ屋敷、早く討伐せねば。しかしそのごみ屋敷を作り上げた人は愛着も深く恩義も深い母なのです。母に根差す問題を取り除きながらごみ屋敷を解消するにはどうしたら。
悩んだら読書です。
「屋敷の住人」に何が起こっているのかを考える本 2冊
母に根差す問題、つまりは屋敷の住人に何が起こっているのかを知ることから始めようと思いました。
ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 (幻冬舎新書) 新書 – 岸 恵美子 (著)
ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 (幻冬舎新書) 新書 – 2012/5/30 岸 恵美子 (著)
一冊め、ルポで淡々と事例を集める。
淡々とした数例のルポタージュの中に「ごみ屋敷に至る背景」を見出すことができました。
公的支援・人的支援への不信感だったり、己のプライドだったり、価値観のアップデートが遅れてしまっていたり、何よりごみの捨て方やもっと便利なアイテムを「知らなかった」り、自分の身体や認知が変化したことに気づかなかったり、認めなかったり、
背景は複雑であるし、いろいろであるし、簡単には解決に至らないものだということが理解できました。
私は今まで10年単位で家のことや母のことにノータッチだったので、だんだんと寄り添っていき、母が暮らしやすい家を作る手伝いをしていきたいと方向性が固まったのでした
母の家がごみ屋敷 高齢者セルフネグレクト問題 - 工藤 哲 (著)
母の家がごみ屋敷 高齢者セルフネグレクト問題 単行本 – 2018/2/23 工藤 哲 (著)
二冊め、高齢者のセルフネグレクトが何故生じるか、への解説が充実しておりました。
本人の気質の問題や、ごみの出し方の複雑化つまりは行政・地域の問題から始まり、それらの問題を放っておくと、ゴロゴロと集まりに集まって結局は地域への火災や臭害、危険エリア化のリスク問題となり、ご近所関係の悪化や、家族関係の悪化にもつながっていく経路も分かり、危機感が我が身のものとなりました。
家の問題だけかと思っていたところ、まるっと地域の問題になってしまう、放置してはならない、と褌締めていく決意が生じました。
書籍としての感想は読みやすい点、ソースが明らかな点、各方面の専門家へのインタビューもあり、これ一冊でも高齢者セルフネグレクト問題が分かる内容になっています。
まさに私もこの書籍タイトル通り「母の家がごみ屋敷」であるからこの書籍にたどり着いたのでした。タイトル立てからなにから良い書籍だと思います。
実際の片付けHowTo
「実際のお片付け」のために読んだ本についても紹介したいのですが、長くなるので別稿にいたします
読後感
実家の片付け、長大である。根深い何かを探りながら、地雷を踏みぬかぬように、地道に地道に取り組まねば。
これは社会問題なんだ、と意識することで、ただ家族関係ですし~とグネグネのらりくらりしたくなる気持ちが一掃されました。
がんばる。
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てなことをお話しました。ではでは。