こんにちは、たかえです。田舎暮らしの特許調査フリーランスをやっています。
知財系Advent Calendar の企画にのせていただき、自分が田舎暮らしの特許調査フリーランスをするに至ったことについてお話ししたいなと思います
このブログを読んで欲しい方は、
- 気軽に特許調査をめるひとはいないかなーとお探し方、
- 田舎に住みたいけど仕事はどうしようかなーとお考え中の方、
- 子どもの成長に合わせて働き方も変えたいけどどうしようかなーとお考え中の方
です
(3000字ほど)
いつもは楽家事について発信しているとにかじですが、主業は「特許調査」のフリーランスです。
特許調査のフリーランスになったこと
自己紹介兼ねて来歴など
都内国立理系大学院→都内特許事務所(機械系)→特許翻訳→中京圏医療機器メーカー知財→都内特許事務所(化学系)→京阪神地区特許調査会社、
と知財系をフラフラしていました
子どもが生まれて当時は「保育園落ちた」時代。育児と仕事のバランスを崩し、ついでにメンタルのバランスも崩し、持病も判明し *1、
「これはもう勤め人は無理だ」
「でも仕事はしたい」
「じゃあ起業しよう」
ということで特許調査のフリーランスとなりました
この経験から言えること
フラフラしつつも、知財が好きだし、知財系で知り合った方たちの役にも立ちたい。そんな気持ちがベースにあって知財系周辺職のうち「特許調査」を選びました
この経験から言えることは、
- 知財はどこでも就業できる(自宅/オフィス)
- 知財はどの分野に進んでもやっていける
- 知財はどこでも就業できる(都会/田舎)
この3点です。
知財はどこでも就業できる(自宅/オフィス)
コロナもあってリモートワークも浸透した中で、特許事務所の仕事はリモートワークに適しているな、と思ったものでした
今も自宅・オフィスのハイブリッドで仕事をしている方も多いと思います。
そんな知財の仕事の特徴にあって、私が「自宅で起業する」というアイデアが実現しやすいのは自明のこと。パソコンを一台買いまして、マイクロビジネスを始めるのに苦労は全くありませんでした。
たまに苦労はしてます。経理関係、営業関係、パソコンのスペック、入れるべきアプリ、周辺機器の選定、webサービスの使い方、サブスクリプションどないしましょ、等。困ったときは相談させて下さい
知財はどの分野に進んでもやっていける
次に、知財はどの分野に進んでもやっていける業種です。
弁理士として実務で分野を極めるのも、経営拡大、コンサルティング、次世代教育することも。みなさんどんどんやれることが拡がって、尖っていける。
これは実務周辺職の特許翻訳でも特許図面でも同じですし、もちろん特許調査も、広くて深い。拡がって尖っていける。
私が特許調査の分野で独り立ちできたのは、特許技術者をやったり、知財部員をやったり、法律と技術の間を行ったり来たり、見たり知ったりした経験があったからです。
それらすべてが「調査でやっていく」と決めることができた縁(よすが)です。それぞれの場所で適切な指導をしてくれた方々に感謝します。
元々は化学系の特許実務をやっておりましたが、その系統にこだわらず、分野は問わず対応可能になりました。特許調査で知識範囲内の範囲外の言ってられませんものね。
今はありがたいことに機械系からIT系から、意匠についてもお引き受けすることが出来ています。日々ワクワクしております。
特許調査は広くて深い。私はそこで、拡がって尖っていこう。仕事の醍醐味を体感する毎日です
知財はどこでも就業できる(都会/田舎)
最後に、首都圏から田舎に戻っても仕事が出来ていることについて。
大学が東京だったので首都圏で就職するのが普通かな、と就職も東京でしたものですが、田舎で生まれた田舎のネズミは田舎のネズミ、ヒールの靴もジャケットも、脱ぎ捨ててしまいたくなる時がありました。銀座線で痴漢に遭うし、有楽町でナンパされて嫌な思いもしたし、都会って疲れるなぁ、と
ぼんやり思いつつも当時は、結局「地元に帰ろう」と考えることはなかったのです。その頃はリモートワークもテレワークも無かったので。地元に帰っても私がしたい仕事はねーんだよ、と突っ張っていたのだと思います。
その頃からもう時代は進みました。
上掲通り、テレワ・リモワは当たり前。自宅で仕事も当たり前。
それならもうさ、田舎に住んでもいいやん。
プライベートであれこれありつつ、2024年、実家の継承も兼ねて地元に戻ることにしました。
そして、田舎でも普通にお仕事が出来ているわけです。
首都圏にいる時よりもお付き合いする企業さまが増えましたし、地元で起業した同級生たちからも知財のご相談が来る。
いいじゃん、田舎で特許調査。
◎田舎で仕事をすることの良さ
子どもと暮らしながら仕事するのにも、フリーランスは好適でした。時間の都合がつけやすい。
さらに、子育て中の親としても「田舎で暮らす」というのは良いもので、広い校舎、広い公園、広い図書館、ちょっと行けば大自然、牛・鶏・馬、という子どもたちの成長に良い環境もまた「田舎に住むことにして良かった」と自分の選択を肯定するものです。
自宅でオンラインにし頭の中が調査の案件、だいたい最新テクノロジでぎゅうぎゅうに埋まっても、一歩外に出れば広い空に包まれます。広い公園を走り回る子どもたちの背中を見守り、自分も深呼吸し、
仕事が楽しい、暮らしが楽しい。
そう人生を楽しめるのは、田舎で暮らしているがゆえだと思います
△田舎で良くないこと
良くなかったことももちろんあり。
△勉強の機会が少ない
やっぱり展示会とか講習会やEXPOは東京開催が多く、プライベートなオフ会とかの集まりも参加できないのはちょっと悲しいです。
際立って社交的な方にはこれはしんどいと思います。私はそこまで社交的でないので耐えられます。
それに加えて、弁理士試験や知的財産管理技能検定の試験会場も遠いです。致し方なし。
△営業の機会が少ない
営業の機会をいくつも逸していることも事実。やっぱり「いい人いないかな」「ちょっと頼みたいことあるんだけど」という話題は人と人とのFace to Faceの中にありますよね。
適度な営業関係を結んでから移住するか、田舎からでもオンラインでガシガシ営業をかけるか、田舎でビジネス展開するには一工夫が要り、かつ体力も必要だと思います
△子どもの育ちの環境
次に子どもたちの育ちについても△なところがあり。
△ 博物館が遠い。
△ 美術館が遠い。
△ マクドナルドが遠い
△ サイゼリヤが遠い
△ 首都圏のお友だちに会いたい
こればっかりはごめんなさいです。
この点のフォローのため、長期休みごとに首都圏旅行を計画しています。母は、頑張って旅行費用を稼ぎます
まとめ
こういった経緯で田舎暮らしの特許調査フリーランスが生まれ、そして田舎暮らしで調査業を頑張れていることについてお話ししました
こういう出自のものでございます。お気軽に特許調査を頼んでいただきたいですし、
田舎に住みたいけど仕事はどうしようかなーとお考えの方や、
子どもの成長に合わせて働き方も変えたいけどどうしようかなーとお考え中の方はご相談ください。
「田舎暮らしで知財系・子育て系、どっちも出来ます!楽しくやれます」と語れます
「でもやっぱり不安もありますよね…」と寄り添うこともできます。
お読みくださりありがとうございました
みなさまが、素敵なホリデーシーズンを送られますことを願っております
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主に白黒の文房具・仕事環境についてupしています
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